記念事業協賛会 小和田哲男会長あいさつ

記念事業協賛会 小和田哲男会長あいさつ

番町小学校創立150周年記念事業 協賛会会長就任にあたって

小和田哲男

「明治4年のこの月、この日……」ではじまる創立記念日の歌は、どういうわけかいまでも歌えます。校歌の方は覚束無いのに、不思議といえば不思議ですが、それだけ、番町小学校の歴史と伝統を誇りに思っていたのかもしれません。

私の在校中、昭和26年(1951)に創立80周年の記念式典が挙行されました。2年生のときですので、あまり記憶はないのですが、昭和天皇が来校され、紅白のお饅頭をいただいたことはいまでも覚えています。その後も、90周年、100周年と記念式典が挙行され、いよいよ来年12月4日、150周年を迎え、私がその協賛会の会長を務めることになりました。

この、明治4年(1871)というのがいかにすごいことだったかは、大学生になって、教育史関係の本などを読むようになってからはじめて知りました。というのは、明治新政府が国民皆学をうたい、「学制」を発布したのが翌5年8月のことだからです。この「学制」によって、全国に小学校が設立されることになったのですが、何と、番町小学校の前身文部省直轄の「小学第二校」は、それより前の明治4年12月4日に開校していたのです。番町小学校は日本の小学校の文字通り魁だったのです。

その番町小学校150周年の歴史を振り返り、振り返るだけでなく、私は、この150周年の式典をこれからの番町小学校の歴史を築くそのスタートラインにしたいと思っています。歴史は、ただ昔を懐かしむためのものではありません。未来を照らすものとして、今回の150周年を位置づける必要があると考えています。

もちろん、式典を成功させるためには、卒業生の皆様の物心両面にわたるご協力が必要です。私もがんばりますので、ご協力をお願い致します。