会長あいさつ

会長あいさつ

ご挨拶

 番町小学校同窓生の皆様におかれましては、平素より母校への多大なるご協力、ご支援を賜り心から敬意を表します。

 近年の世界的異常気象で、本年は長梅雨で冷夏という予報が、7月末の梅雨明けと同時に猛暑に見舞われ、さらに度重なる台風の上陸で日本各地に甚大な災害をもたらしています。被害に遭われました方々、そして地域へお見舞いを申し上げるとともに、一刻も早い復旧をお祈りいたします。

 さて、母校 番町小学校は明治3年6月13日、東京府下仮小学校の一つとして市ヶ谷洞雲寺境内に創設され、明治4年12月4日、文部省直轄の小学校として「小学第二校」と改称され、この日を創立の日として開校式が挙行されました。その後、明治6年の学制改革に際し、「官立学校一番小学番町学校」と名付けられ、これが番町小学校の名前の由来となりました。以来、番町尋常高等小学校、東京市立番町国民学校、千代田区立番町小学校と名称も変わり、廃校の危機や統廃合問題などの変遷を経て、我が「番町小学校」は、永い歴史と伝統を育んでまいりました。

 こうした伝統と傑出した学業の成果は、つねに公立小学校の範となり、戦前はもちろん、戦後にあっても、昭和26年の創立80周年式典より創立120周年までの10年の節目ごとに5回にわたり、天皇皇后両陛下ご臨幸、皇太子殿下、同妃殿下ご台臨を仰いでまいりました。

 しかし、平成13年の創立130周年の際には、千代田区全体の公立小学校の統廃合が行われて間もなくだったため、統廃合の対象となった学校に配慮して式典を見送った経緯がありましたが、平成23年に迎えた創立140周年の式典に際しましては、こうした節目ごとの5回に及ぶ皇室ご訪問という貴重な事績を継承し、皇太子殿下のご台臨を仰ぐことができました。

 そして令和3年に迎える大きな節目である創立150周年の式典に際しましては、ぜひ皇室をお迎えしたいという思いは、同窓生はじめ地域、学校関係者など多くの方々の熱い思いです。

 しかし、この創立150周年記念行事は皇室をお迎えすることが目的ではなく、この栄えある番町小学校の伝統と歴史を振り返ることにより、今後の益々の発展と学業の向上をめざす糧となり、ここに学ぶ児童はもちろん教職員の方々にとっても大きな励みとなるものであると信じています。

 この度、令和元年9月8日に創立150周年記念事業協賛会を発足いたしました。

 今後、計画しています記念式典および記念行事の遂行は、同窓生の方々、地域の方々、在校生及び保護者の方々、そして学校関係者の方々の絶大なるご協力が不可欠です。

 ぜひとも、この協賛会にご理解を賜り、創立150周年記念行事を成功に導けますよう、皆様のご協力を切にお願い申し上げます。

会長 豊島快兒

会長就任挨拶

 同窓会員の皆様には、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より、同窓会活動にご理解・ご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。

 平成29年度、同窓会長に選任頂きました昭和41年(1966年)度卒業の豊島快兒です。若輩ではございますが、5年間、精一杯務めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。私ごとではありますが、番町小学校を卒業して今年でちょうど50年になり、これも何かのご縁と感じております。

同窓会が会員同士、或いは児童・保護者、学校、地域の方々との親睦を中心に活動することについては従来と変わりはありませんが、今期はさらに下記を重点課題として加えることといたしました。

会長 豊島快兒

≪今期の方針≫

1)番町小学校創立150周年の準備と記念式典の挙行
2)クラス会、同期会そして同窓会会合の開催を広く呼びかけ、協力・援助をする
3)番町小学校が「末永く存続する為」に必要な基盤の強化と地道な活動を行う

<番町小学校創立150周年>

 2021年12月4日、番町小学校は創立150周年を迎えます。大きな節目の年であり、今まで多くの先輩諸氏によって培われてきた「歴史と伝統」を継承し、さらに次の時代への橋頭堡となるように準備をして、記念日を迎えるよう努力いたします。

<クラス会、同期会、同窓会開催のサポート>

 小学校時代、仲の良かったアイツ、あの子は、今何をしているのだろうか?
 クラス会、同期会の開催については各卒業期についてまちまちです。卒業後10年以上、或いは卒業してから一度も同期会やクラス会を開催していないという方たちもいます。そこで同窓会は、クラスメイトや同期生がまた一同に介する機会を持てるよう協力いたします。

<番町小学校の末永い存続>

 番町小学校はその長い歴史の中で、戦争、住環境の変化、教育行政の変革などの紆余曲折や廃校の危機に晒されながらも、今日まで「歴史と伝統」を継承してきました。しかし、新井元会長は退任のご挨拶(会報第10号)の中で、以下のように書いています。

『私たちは創立140周年において、その歴史と伝統を寿ぎました。同窓生の一人として、私自身もこれらのことを誇らしく感じました。しかし、省みるにあの創立記念行事は、私たち関係者だけではなく、その周囲の多くの方々に見守られて挙行できたということを忘れてはなりません。私たちは、番町小学校の歴史の長さに頼り、徒に伝統校としての矜持のみを挙げ連ねることは厳に慎むべきであると存じます。多くの人たちに支えられている番町小学校の現在の姿を率直に見つめ、こうした伝統を維持するための不断の努力こそが、真の意味での伝統校の誇りとなるものではないでしょうか。』

 このお考えをも踏まえながら、今後も幾多の困難に立ち向かえるよう、そして創立150周年を迎えた後も創立160周年、更には200周年が迎えられるよう、努力を続けてまいります。

 以上を旨として、今後活動してまいります。会員の皆様には、同窓会を巡る状況をご理解いただき、なお一層のご支援ご協力を心からお願い申し上げます。最後になりますが、皆様のご健勝ご活躍を祈念して、就任の挨拶とさせていただきます。